門出で私達、卒業生は在校生達に見送られた。

その中に柴田先生はいた。

先生と少し目が合ったような気がした。

「先生!」

私は走って先生の元へ駆け寄る。


「今まで本当にありがとうございました。明日、合格したら1番に先生に知らせに行きます!」


「分かったよ。合格を祈ってます」

柴田先生はそう言って私に手を差し出した。
私も手を差し出す。


「先生!また明日、さようなら」

「ああ、また明日な」


そう言って2人はお互いに握手して別れを告げた。
こうして卒業式は無事に終わっていった。