君と過ごした夏、私が決めた時間。

 
 
今でもたまに夜中突然悲しくなって
一人で布団を頭まで被せて泣いてしまう。


少しでも奇妙な体験をすれば、
それはあの人なんじゃないだろうかと
結びつかせてしまう。


馬鹿だと自分でも思う。


恥ずかしい限りではあるけれど、

それだけ中学三年生の私にとって
衝撃的な出来事で、
受け止めきれない現実だった。



私はあの頃の幼い自分を、

あの日あの子が言いかけた事を
聞けなかった自分を、

いつまでも恥じるだろう。



悩ましげな表情で
何かを伝えようとしていた唇を
私はいつまでも忘れない。




とても大切だった、
まっすぐに見つめてくれるあの子が。

とても好きだった、
あの子供の様な笑顔が。


あの頃の私が大切にできなかったもの。

けれど気持ちは今でも変わらない。




だからもう一度ひと目でも見たいと切に願う。