君と過ごした夏、私が決めた時間。




二人には言わなかったけれど、

私が演劇部の部室へ行きたがらないのには、
大事な時期を邪魔したくないという理由以外にもう一つある。




私にとって演技は
とても苦しいものに変わった。




今でも嫌いになった訳ではないし、

陽介や真奈が演じている姿を観るのは好きだ。
物語も好きだ。


けれどその舞台に自分が立つ事を想像すると、

首に括りつけられた縄が
ジリジリと私を締め付けるように、
とても苦しく、


もっと言うなら後ろめたい。