彼に見といてと言われて見ていたら、だんだんわかってきた。 彼は私を好きなんかじゃないと。 踊り終わって早速話してきた。 「かっこよかった?俺のダンス」 この言葉でさえ、嘘ぽっく聞こえる。 何を返していいかわからない。 わかってしまったから。 「そんなのどうでもいいの!」 と、陽鉈が私を引っ張った。 「次は僕の番」