満月の夜には

何も言わずに俯く私に、カナタは今から作るねと優しく頭を撫でた

カナタはキッチンに移動すると何かを作り始める


………カナタ料理できるんだ


私なんかより手際よくぱきぱき動く



「ミズキちゃんは寝てていいよ?」


カナタは手を止める


「ううん、もう大丈夫!何か手伝う?」

「気持ちは有り難いんだけど…ね?」


苦笑いで私の後ろに視線を移す

そこには、無表情で私を見るジュン



「へ………?」


ドンとジュンは二人がけの黒いソファに腰を降ろすと、隣りに座れというような仕草をした