満月の夜には

「俺はカナタ。君は?」


カナタは優しく目尻を下げる


「………ミズキ」


カナタはミユだと思わなかったのか、知らなかったのか

ミズキと名乗る私に

そう、とだけ返してそれ以上は何も言わなかった





熱にうなされたせいか身体中汗びっしょりで、シャワー浴びたいと呟くと、カナタはそれも聞き逃さずに浴室まで案内してくれた


「……大きい家…」


ここはどこなんだろう

肝心なところを聞き忘れた……



服を脱ごうとして気付く


「………これ、私の服じゃない」


明らかに大きな男物

ジュンかカナタの服…?


熱にうなされていた私を着替えさせてくれたのかな…


……というか、見られた…よね…