満月の夜には

「…………わかんねぇ」


そりゃあ、あなたの手が冷たすぎるものね

というか、私の普段のおでこの熱さわからないでしょ…



「………なんだよその顔」



どうやら私の顔が不服だったらしい男

腹立たしそうに歪める顔は息を呑むほどに美しい

そして、私はこの美しい顔に見覚えがある



誰、だろう……



まるで生まれつきのように綺麗に染められた金髪

気を抜いたら吸い込まれそうなグレーがかった瞳

高く整った鼻

薄くどこか色気のある唇





「…………ジュン…?」