満月の夜には

殺せと言った女を、生かしたいと思った俺

女を抱きながら、携帯で電話をかける



「………俺だ。今すぐ車出せ」



車が来るであろう大通りの外れ

たいして遠くないそこに向かって歩くのは容易だった



黒塗り、フルスモークの運転席から男が降りる


「カナタ呼べ」



ドアを開けている男にそう言うと、女を膝の上に寝かした