満月の夜には

俺が歩けば自然と道が出来る

道をつくる奴等の憧れにキラキラした目

珍しい生き物でもみるかのような好奇の目

底辺の人間を見て蔑むような目



いつしか当たり前となったそれの先に歩いていた女


髪はボサボサ

服はスウェット

何も持たずに、裸足で歩く



「…………ばかじゃねえの?」



あれじゃあ、襲ってください、拾ってくださいと言ってるようなもの


他人のことなんてどうでも良いと言ったばかりのはずなのに、なぜかほっとけなかった