満月の夜には

「…………………ふざけんな」



微かに、でもはっきりと聞こえた


低く、どこか甘みのある声




「…………っ…」



誰かに抱えられたことだけは分かる


あなたは、だれ………?


確認しようにも、瞼はまるで自分のモノじゃないみたいに重く、開かない



パパ………



もし次に目を開けるのならば、



どうか、



どうか、ひとりじゃありませんように…