満月の夜には

『ミズキを大切にしてくれる人が───』



パパ………

私にはやっぱりそんな人、いなかったよ




「…パパぁ………」


迷子になった子供のようにそう呟くと、揺れる視界

ガクガクと震えだす膝

…………………呼吸が、止まる





「…………っ、だれ…か……」



そんな事を言ったって、誰も助けになんか来てくれない

最後まで、来てはくれない誰かに助けを求めるなんて………



そこまでこの世に執着することもないでしょ?

……じゃあ、もういっそのこと


パパ………

パパのところに連れてって……



誰か……




「…………誰か、私を殺して、よっ…」