満月の夜には

時間は───────

分からない



携帯、財布、何も持たずに出てきた私

髪は起きた時のボサボサのまま

顔は勿論すっぴんで

靴すら履いていない



「………あ、ピアス…」


いつものピアスもない私を、誰もミユとは呼ばない

ただの家出少女だとでも思ってるに違いない


いつも人が多くて通りづらいはずの大通りも、人は私を避けるようにして通っていた




「………はあっ、はぁ…」


呼吸が整わない

やっぱり熱があるのかな……