私は、この時間が好きだ。 たまに、単位と相談してここに来るんだけれど、 授業から抜け出した罪悪感と、 この世界に自分一人しかいないような解放感。 そして、屋上に一人で居ることへの得体の知れぬ背徳感。 ――あぁ、素晴らしい。 その時の私に、このような青い時間は二度と戻ることがないと、考える余地はなかった。