どんどんと、周りの選手を追い上げていく。 (まだ、いける…!) そして、フィニッシュ! タイマーを持ってゴール地点に立っていた大木が、 叫んだ。 「浜崎! よくやった! 今のタイムは、浜崎の自己ベスト――だけでなく、このチーム内で一番だったぞ! 今のお前からは、楽しさを感じた! それだ、それなんだよ。」