自分の名前を探す時の、希望と不安に満ちた感覚。

(悠と一緒だ。良かった!)

私はひとまず、胸を撫で下ろした。

しかし、

「美唄、…

離れちまったな…。」

という春人の一言に、がっくり肩を落とした。