友達と一緒に、名残惜しく校舎に残る。

写真を撮ったり、卒業アルバムを見たり、語り合ったり。

すると、

「達也ぁ~♡」

「あ、あれお前のマドンナじゃね?」

穂乃果が、こちらに向かってトタトタと走ってきた。

――手に、赤、ピンク、オレンジの花が咲いた花束を持って。