ange~天使が恋した王子様~


「あ、棗。杏ちゃんも。早いね」


「あ、葉ーーー‼︎」

葉くんが来たのか棗がそばからいなくなった。


「棗、水着似合ってるよ」


「ありがと‼︎」

…………バカップルめ。


「お前はなに蹲ってんだよ」

この声……


「ソウくん?」


「ああ、てかこっち向けよ」

私は蹲って下を向いたままだ。


「やだ」

恥ずかしい‼︎


「ったく、おら‼︎」

頬を両手で挟まれて無理矢理上を向かせられた。


「きゃあ‼︎」


「………」

私の顔を見たソウくんは固まった。