「ふぅ…」 荷物を運んでもらって、ベッドに腰を下ろし、息をつく。 「つっかれたーーー‼︎」 ここは海の方なので家からは少し離れている。 コンコン 「はーい」 ガチャ 「杏?」 棗だと思っていた。 入ってきたのはソウくん。 「わぁ‼︎」 「え?」 私はベッドに寝転んで乱れた服を正した。 「ノックしただろ?」 「ごめん!棗かと思ってて」 「わり、開けるまで待てばよかった」 「ううん!ごめんなさい」 少し沈黙が流れ、2人で笑い合った。