私は、悠を見送り、しばらくそのまま座っていた。 日は沈み、空は暗くなり、多かった人は随分いなくなった。 さっきまでの騒がしい笑い声はなくなって、波の音だけが聞こえる。 「おばあちゃん…ごめんね」 弱くてごめんなさい。 勇気がなくてごめんなさい。 死なせてしまってごめんなさい。 苦労させてごめんなさい。 迷惑かけてごめんなさい。 どれだけ謝罪の言葉を並べても足りないけど。