キーンコーンカーンコーン 「杏、今日は?」 「あ、私は棗と寄り道していく」 「ん、じゃあな」 「部活がんばってね」 「おう」 ひらひらと手を振ってソウくんは部活に行った。 「杏ー?行こー」 「あ、うん!」 私は、カバンを持ってドアのあたりで待っている棗のところへ急いだ。