「おはよう、棗」 棗が朝飛びついてくることがなくなった。 私たちの間にはあの日から、気まずい空気が流れていた。 「あ、おはよ、杏」 ちゃんと、話さなくちゃ… 「あのね、話が…あるの」 「……いいよ、」 親友だからこそ、話さなくちゃ。 棗はずっと待っててくれてたんだ。 私も、勇気出して話さなくちゃ。