私は青空に消えて行く飛行機を目で追った。 飛行機は通った痕跡を雲として残し、消えていった。 泣きながらも笑顔でいられるのはきっと胸元で光るリングのおかげ。 きっと4年後、私の指で光ってくれるって信じてるから。 だから、私は大丈夫。 ソウくんはいつだって私の王子様だった。 でも、私はお姫様ではいたくないな。 王子様に守られているだけのお姫様じゃなくて、幸せを導いてあげられる天使になりたい。 "You are my angel" リングの内側に掘られたその文字に私が気づくのは4年後の話。