これほど、ソウくんに会うことが憂鬱だった日があっただろうか。 鉛のように重い足を動かし、なんとかソウくんの家に着いた。 すぐそこなのに、何分かけて歩いたんだろう。 確実にいつもの倍はかかってる。 「あら、杏樹ちゃん。奏斗かしら?」 インターホンの前で戸惑っていると顔を出したのはソウくんのお母さん。 「…はい」 「今部屋にいるわ。私は買い物に出るけど、どうぞ」 優しく笑って言われ、私はお礼を言い、入って行った。