ange~天使が恋した王子様~




「この前も西条のせいで泣いてたよね」


「ちが、」


「違うの?」


「、…………」

何も言えなくなった。

私たちはそのままなにも言うことなく黙って帰った。

だって、違わない。

私がいつだって泣くのはソウくんのせいだから。

ソウくんへの思いのせいだから。

家に帰ってリビングに入ると、無造作に置かれたバッグと紙袋。

もう、やだよ………

いやだから、



「はやく、消えてよぉ………」

私は紙袋をゴミ箱に捨てて、泣き続けた。

どうせなら、この気持ちも一緒に捨てれたらいいのに。

どうせなら、この気持ちも涙と一緒に流せればいいのに…。