「んじゃ、行ってきます‼︎」 「いってらっしゃい〜」 「ソウも多分もう終わってるから」 「うん、ありがと‼︎」 棗と葉くんに手を振られ私は屋上まで走った。 ソウくん。 私はね、花火がなくたって、なんだっていいの。 ほんとは、後夜祭じゃなくたっていい。 ただ、ソウくんと少しでも長く一緒にいたい。 一緒に笑いあっていたい。 私が願うのはそれだけなの。 それだけだったのに… どうして、こう上手くいかないのかな… どうしてすれ違っちゃうのかな… 神様は、意地悪だね。