「杏………?」 ビックリした顔で私を見たソウくん。 私も腕を掴んだ自分にビックリしていた。 「あ、ごめん」 「杏?どうした?」 「大丈夫、なんでもない」 「1人で帰れるか?」 結局、1人にするくせに。 「うん」 「ごめんな」 置いていっちゃうくせに。 「ううん」 「また月曜な」 「うん」 ……………ほんと、ばか。