「うわ、並んでるな」 観覧車の前には長蛇の列。 「この時間は夕日が綺麗だから。 …………のる?」 私は嫌になったかとソウくんの顔を覗き込んだ。 「乗る……乗りたいんだろ?」 「………うん」 私は小さく頷いた。 この遊園地の観覧車は大きいと有名で、時間も少し長め。 特にこの時間はとても綺麗に夕日が見えるから人気なんだ。 この遊園地に行きたい。と、私が言ったのは、この観覧車を雑誌で見たこともある。