お化け屋敷から出ると真っ赤な夕日が綺麗に出ている頃だった。 「そろそろ最後にするか」 「うん…なに乗る?」 「なんでも」 「じゃあ…………観覧車に乗りたい」 1番時間のかかる乗り物を選んだのは、進んでしまう時間への抵抗だったのかもしれない。