「それに、谷山もな」 「棗…?」 「泣きそうな顔して昼飯食ってた」 「…………」 「俺は、親友だと思ってる奴に、気ぃ使われたくねーよ、むしろそんなんなら、親友って言わねー」 「………でもっ!」 「その気持ち全部言って、もしあいつが聞いてくれなかったり、わかろうとしてくれないようなやつなら、親友なんてやめちまえ」 「棗は…そんな子じゃありません」 「なら、お前のやることはひとつだろ?」 そうだ。 結局、やることなんて、ひとつしかないんだ。