「でも、ソウくんを1年前、」


「うん。フったよ」


「……勝手すぎるよ。だって、あの時ソウくんは…‼︎」


「ソウが傷ついてたのも知ってる。

でも、上手くいくかもわからない手術控えてアメリカにまで行くのに、待っててなんて、言えるわけないでしょう?」


「それは、」

その言葉は、彼女のソウくんへの思いを私に思い知らせるには十分だった。