「杏ー」
「……んー、」
机に突っ伏したまま返事する。
「なにいじけてるのよ」
「…いじけてない」
「で、なにかあった?」
ため息をついた棗は前の席に座って言った。
「ソウくんの様子がおかしい」
「どんな風に?」
「ぼーっとしてる」
「別に大したこと考えてないんじゃない?」
「でも………悩みでもあるのかな?」
「私たちもう3年だよ?大学に行くソウが進路のことで悩んでたとしても、不思議はないんじゃない?」
「それならいいんだけど…」
あの日から、胸騒ぎがおさまらなくて…。
「心配しすぎ‼︎大丈夫だって‼︎」
笑顔で言った棗に小さく頷いた。

