「残りの数ヶ月、このクラスのメンバーになる、村尾由紀さんだ」 このひと言から、私の悲劇は始まった。 「私も、ソウが好きだから」 「怖いんでしょう?ソウが私が病気だと勘違いして、自分よりも私を選ぶことが」 「悪い、杏」 「ごめん、杏。俺今、由紀のところにいる」 「ソ、ウくん…?」 ねぇ、ソウくん。 もう、そばにはいられないね。