『ただいまより、後夜祭を開催いたします』 そんなアナウンスが流れた。 後夜祭名物の花火は最後。 花火、またソウくんと見たいな…まぁ、むりだけど。 「杏ー行かなくていいの?」 見回りが終わって生徒会室に戻り一息ついていると千夏先輩に言われた。 「へ?」 「花火‼︎」 「いいですよ、またいつ呼ばれるかわかんないし」 それに、先輩だってまだ仕事やってるし… 「私のことは気にしないでよ?」 「いや、でも…」 「私は仕事してても見たい人と見れるしね」 確かに、先輩たちは一緒に見れる。