ange~天使が恋した王子様~


「先輩たち、休憩行ってきてください」


「そんなの悪いよ‼︎杏だってまともに休めてないのに」


「これももう少しで終わりますし。私は一応休憩もらいましたから。

先輩たち、まだ行ってないでしょう?」


「でも…」


「ほら、早くしないともう終わる時間ですよ?

急いで行ってきてください」


「でも、」


「千夏、行くぞ」


「圭…」


「ありがとな、杏」


「いーえー」


「…すぐ戻ってくるからね、杏!」


「ごゆっくり〜」

私はひらひらも手を振って見送った。