ange~天使が恋した王子様~


「お、やってるな〜」


「あ、会長」

作業をしている私たちのもとにきたのは生徒会長。


「圭、遅いよ‼︎」

先輩が大きな声で言った。

そういえばこの2人、付き合ってるんだっけ。


「わりーわりーちょっと手こずって」


「杏のデート邪魔しちゃったんだからね⁉︎」


「それは悪かったな、杏」

会長は申し訳なさそうに言った。

会長だって仕事してたから謝らなくていいのに…


「気にしないでください、おつかれさまです」


「ありがとな」

私がそう言うと会長は優しく笑った。