「杏」 「あ、ソウくん」 「待ったか?」 私はソウくんの言葉に首を横に振った。 「ほんとにすぐだったよ」 「ん。なら、いい…行くぞ」 「うん」 私はソウくんの後ろを追いかけた。 「なに食う」 「んー、チュロス‼︎」 「そんなのあんのか?」 「あるよー?」 ほんとに興味ないんだな… みんな案外言ってたのに… 「まぁ、いい。どこだ?」 「校庭‼︎」 「りょーかい」 私たちは校庭にあるチュロス屋さんに向かった。