「杏ーーー!」 クラスの元に戻ると棗が抱きついてきた。 ………痛、 思わず体がこわばる。 「杏……?」 棗が不思議そうに顔を覗き込んできた。 「あ、なんでもないよ‼︎」 「すごかったーーー」 「やった」 私が笑顔で言うと興奮したように棗がぴょんぴょん跳ねながら言った。 「あれ?ソウ……?」 棗がそう言って私の背後を見る。 「あ、ソウくん」 私も背後を振り返った。 「杏、このあと競技は?」 「え、もう終わりだよ?」 「……なら行くぞ」 ソウくんは言うと、私の腕を引っ張って歩き出した。