「いいよ!」 「なに消したんだよ」 「なんでもない!」 「俺の悪口?」 「そんなの書くわけない!」 私は即答した。 でも、あまりの勢いの強さにビックリしているソウくんを見て、顔に熱が集まった。 「いや、その…」 「ふーん、ならいいや。片付けるぞ」 そう言って私の方に歩いてきたソウくんの笑顔はなんだか嬉しそうだった。