「ああ……杏、もう帰れるか?」 「あ、うん。日誌提出したら帰れるんだけど…」 私は足元を見た。 「……チョーク?」 「……落としちゃって」 「ふーん、じゃあ片付けるか」 「あ!ちょっと待って!」 「は?なんで、」 「いいから!」 私は急いでさっき書いた文字を消した。