「はい、じゃーちょっと待ってて」 「はーい」 棗に着付けてもらった私は鏡の前に座って待った。 「よし、やろっか」 そう言って気合を入れた棗は手際よく、メイクをしてくれた。 「よし、完了‼︎」 「かわい〜〜!」 棗は大人っぽい黒地に大きな花が咲いている浴衣。 「杏もかわいいよ‼︎」 「棗はお世辞がうまいねぇ」 「…………鈍感」 棗がなんて言ったのかわからなくて私は首を傾げた。