時間が過ぎるのは早くて、気づけば1時間。 「あ、きたきた」 「葉ーーー!」 真っ先に葉くんのもとへ走っていく棗。 「杏」 「ソウくん」 そんな棗を見ながら近づいた私にソウくんが声をかけた。 「………楽しかったか?」 何かを言おうとして止めたソウくんは誤魔化すように私に聞いた。 「………うん、ソウくんは?なにかあった?」 私の言葉に小さく目を見開いたソウくんも次の瞬間には普通に戻っていた。 「なにもねーよ」 私は嘘だとわかっていながらも深くは聞かなかった。