「その前に、棗」 葉くんはそう言って手を差し出した。 「あ、うん‼︎」 それを見た棗は嬉しそうにうなずいて手を重ねた。 いいな……。 私も、ソウくんの本当の彼女だったらできたのかな… ソウくんはそんな2人のやりとりに気がついてないのか私とは反対側に並んでいる店を見ていた。 「とりあえず、服でも見よっか」 手を繋いだまま振り返った棗が言った。 「あ、うん」 私たちはそのままたくさんの店を回った。