「杏‼︎起きてー‼︎」


「んー、」


「早く早く‼︎出かけるよ‼︎」

ゆっくりと目を開けると私を覗き込む棗がいた。


「なつ、め……?」


「おはよ‼︎」


「おは、よ……」

私はのそりと起き上がってふわぁと欠伸をした。


「ほら‼︎みんなもう起きてるよ〜」


「うん、用意……する………」

私はベッドから出て顔を洗いに行った。