そのまま、家に戻って、
夕食の準備をしていると、

「桜ー。電話なってる。」

ん?誰だ?
慌てて、電話をとれば、


不動産屋。

「はい、もしもし。
あ、はい。お世話になります。
え、いや、あーでも、あの物件は、」



リビングで話すのもうるさいだろうと思って、
そのまま書斎へ行く。



話終わり、電話を切って、
そのまま、また、
料理の続きをしようとキッチンに戻ろうとした私に、



「桜。ご飯の前にちょっと飲も。
これ、旨いって書いたあったし?」


ソファに座ってる成嶋の手にあったのは、
先程行ったスーパーでベルギー特集があり、その中でオススメと書いてあった、ビール。

とりあえず料理は
下ごしらえまではできてる。


しかも、昼、ガッツリ食べたから、
まだそんなにお腹も空いて無いわけだけど……。



「お腹空かないんですか?」

「まだ、早いだろ?」

まぁ、確かに。
成嶋がいいなら、まぁ、いっか。


「つまみ作ります?」

「俺は桜と飲みたい。横、来いって。」

そう言って、ソファの横を手で叩く。

//だから!!

あんたは
なんで、そんな恥ずかしい事簡単にいうんだ!


普通に一緒に飲もで分かるから!!