皐side



里依の話を聞き終えたとき、全員涙を流していた。



「里依、話してくれてありがとな。そして皆に言う決心をしてくれて……」

「お父さんっ…」



初代の目からも溢れる涙。
息子を失った悔しさだろう。


俺は里依に何て声をかけてやればいいのだろうか。



同情なんてしたくない。



だが、俺も透麻さんを亡くしてから本当に訳も分からなく急に総長になり、今に至る