「ど、どうしたんですか?」 本当にどうしたんだろう。顔を真っ赤にした誠司さんからはお酒の匂いがこれでもかというくらい漂ってくる。 「どうしたんだって、アホか! 俺の家はここだろ! バーロ、チクショーめ!」 私の高揚はみるみるうちに沈んでいった。 ……こいつ、酔っている。 それも、カッターシャツに暗がりでもわかるくらい、赤い口紅が付いている。 ……こいつ、また行ったな。 キャバクラ行ったな。