男性を入れるなど普通なら断固拒否するところだが、怪我をしている夏音にはとてもありがたかった。 「おじゃましまーす。高1で一人暮らしってさみしくねーの?」 早速、キッチンに立ちながら塚原は言う。 「寂しくないこともないよ。テレビ見てても何となく笑えないし、話す相手もいないし・・。」 「本居。たまには素直に寂しいって言ったらど・・」 言い掛けたところで、チャイムがなり開けると羽月が飛び込んでくる。