―― 病院。――――― 塚原が病院に連れてきてくれてよかったと、ドクターに言われた。 腫れているとは思ったが、まさか折れているとは夏音も思わなかったからだ。 結局、家まで塚原に送って貰った夏音だった。 「先生。ありがとう。」 「1人・・?」 「はい。」 「飯は?」 「はい?」 「何でも良ければ作ってやるけど。俺も一人暮らしが長いから少しなら作れるよ。本居が嫌じゃなければだけどな。」