夏音はここにいて、子どもたちから色々な事を学んでいた。







こうしてどんどんと月日は流れ、瞬が亡くなってから一年が過ぎた。








「まさやん・・・そろそろ出かけよう。」




夏音と塚原はお墓参りに出かける準備をしていた。
あれから一年がたったなんて、2人にも信じられなかった。





「かのん、行ける?無理しなくてもいいよ?瞬は待っててくれるよ?」




塚原は夏音の心配をしていた。
一年間何事もなかったようにただ仕事だけに打ち込んできた夏音が、必死に瞬のことを考えないようにしていたことを知っていたからだった。