「え・・・?」





「だって・・夏音ちゃんは婚約者さんでしょ?瞬がいつも嬉しそうに夏音ちゃんのこと話すから。プロポーズして、返事もらえたんだって・・。指輪渡しそびれたでしょ?あの子。どうするべきかなって相談したくて。瞬の命が尽きるまで待ったら・・・完全に怒られそうだから。だから、ドナーに・・と思うんだけど夏音ちゃんは?」




夏音は涙を流しながら指輪を渡し話す母親を見ながら、自分も涙を流していた。





「は・・・はい、賛成です。それが、瞬の願いだから。脳死判定する前に・・・・・瞬の大好きだった皆と会わせたいです。その間だけ待っていてもらえますか?」